2020年の障害者雇用は雇用人数・実雇用率ともに過去最高を更新
1.民間企業の障害者雇用数
民間企業の障害者の法定雇用率2.2%から計算すると、常時雇用労働者45.5人以上の企業は少なくとも1人以上の障害者を雇用することが求められます。実際に、その対象企業で雇用されている障害者の数は57万8,292人で、前年より1万7,683.5人増加し、過去最高となりました。実雇用率も2.15%(前年は2.11%)で過去最高を記録しています。
2.法定雇用率達成企業の割合
法定雇用率を達成している企業の割合は、48.6%(前年は48.0%)となりました。これを企業規模別にみると、45.5~100人未満が45.9%(前年は45.5%)、100~300人未満が52.4%(同52.1%)、300~500人未満が44.1%(同43.9%)、500~1,000人未満が46.7%(同43.9%)、1,000人以上が60.0%(同54.6%)となり、すべての規模の区分で前年より増加しています。
3.法定雇用率未達成企業の状況
法定雇用率未達成企業の数については、全体では52,742社となっており、これを企業規模別にみると、45.5~100人未満が25,478社、100~300人未満が5,020社、300~500人未満が39社、500~1,000人未満が4社、1,000人以上が1社で、全体の8割を45.5~100人未満の企業が占めています。企業規模別に障害者不足数は下表のとおりで、例えば、100~300人未満の規模では、「2.5人または3人」の不足がある企業が2,222社ある状況です。
特に法定雇用率の引上げにより、障害者を雇用しなければならない範囲に該当する企業で、障害者雇用ができていない場合は、雇用の取り組みを進めましょう。
■参考リンク
厚生労働省「令和2年 障害者雇用状況の集計結果」
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_16030.html
※文書作成日時点での法令に基づく内容となっております。